ザ・ロンリー

tomoe

2009年09月16日 01:23


ポール・ギャリコの作品の中でいつもと違った感じの雰囲気を持った作品です。幻想的色彩が豊かな作品が多い彼が、人間の精神的な部分を描き出す作品を書いているとは思いませんでした。
戦争を知らない私には、安易な想像で理解するしかなく、生と死の狭間にいる生活がどれほど苦悩に満ちているかは、やはり解らない事だと感じました。しかし、共感できる部分がかなり多く、どの時代も恋をしたときの幸福感や苦悩は、同じ気がしました。
私たちは、幸せだと感じなければならないと実感する本です。

因みにこの本は、東京の古本屋カフェで購入しました。凄くお気に入りのカフェでした。仕事の帰りに寄ってコーヒーを頼んで本を読んだりしていました。山形は過ごしやすいのですが、カフェがないのがかなり残念です。

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